海外ホームステイとは?
ウィキペディアでは、
海外ホームステイ(homestay)とは、留学生などが、その国の一般家庭と寄宿し生活体験をすることである。または、その制度。受け入れる家庭のことをホスト、その家族をホストファミリーと呼ぶ。農家に寄宿し、農場体験をするのは、ファームステイ(farm stay)。
下記のように定義されています。
つまり、日本以外の海外の家庭を滞在先として海外生活を体験することです。
海外で滞在する方法は、ホテルやコンドミニアム、寮、最近ではairbnbなど、様々な滞在方法があります。
その中で、海外ホームステイをするメリットとデメリットについてお話します。
(メリット、デメリットというよりはどういう人に合っているか、合っていないかのお話です。)
1.海外ホームステイの趣旨
期間に関わらず、留学生活をする上で、生活の基盤となる滞在先は、学校選びよりも大切だと思います。
仕事がら、今までに多くの留学生を見てきましたが、渡航後、良いスタートをきれた方(海外生活体験を充実した時間にできた方)に共通することは、現地の生活に直ぐに適応できたということです。
特に短期留学の場合は時間に限りがあります。ですから、どれだけ早く現地の生活に適応するかが目標達成のカギになります。
例えば、”1ヶ月間の語学留学で英語力を向上させたい場合”
どのような滞在方法が良いと思いますか?
滞在方法としては「アパート(ルームシェア)」「語学学校の寮」「ホームステイ」といったとこでしょう。
「アパート(ルームシェア)」は、
多くが長期契約が基本となること、シェアメイトを決定する場合、会ったこともない人といきなり一緒に生活するのはリスクが高いと思います。
私なら、シェアメイトは現地で必ず一度会って、一緒に生活できる人なのか?
を自分の目で判断します。
「語学学校の寮」は、様々な形態があります。
海外大学の寮(みなさんがイメージされる大学の敷地内にある学生寮)でない限り、私立の語学学校の寮は、語学学校が近くの広い一戸建てを寮としている形態や小さなホテルの数室を寮とする形態、アパートをいくつかの語学学校がシェアして学生寮とする形態などなど。
学生寮のメリットはやはり学校に近い、色々な国の留学生の友達との時間が多くなる。
学校生活が中心の海外生活でしたらありだと思います。
ただ、多くが留学生向けに用意されており、学校によりかなり国籍の偏りがあるのも事実です。
例えば、寮により中国人90%、アジア系100%といって寮も少なくありません。
もちろん、寮での会話は中国語になります。
ですから、寮に入れば英語力が上達しやすいとうのは幻想です。
(英語以外の言語も一緒に学びたいという方にはよいかも?)
また、食事は付いていない場合も多くは、自炊が必要となりますので、食材や食器など到着後お店を探して準備する必要があります。
(外食をしなければ、ホームステイよりコストは抑えられると思います。)
上記二つの滞在方法の場合、早い方で1週間、人によっては2週間以上生活にリズムをつくるのにかかってしまいます。
4週間の期間の半分を準備に使ってしまうことで、本来の目標である英語に集中できる環境がとても短くなり思ったほどの成果があがらない。という方を多く見てきました。
2.海外ホームステイ前に知っておくべき事
もちろん、ホームステイなら何でも良いということではありません。
良く皆さんも海外ホームステイに当たり外れがある と聞きますよね?
理由は留学会社の手配の仕方とホームステイをする方の心構え にあります。
留学会社の手配の仕方は、各会社により大きく異なります。
多くの留学会社は、直接ホームステイ先を手配していません。
留学会社→(現地)語学学校・ホームステイ斡旋会社→ホームステイ先
つまり、留学会社は直接はホームステイ先を把握していない。
そして、委託された語学学校や現地斡旋会社は数がないと仕事になりませんので、最低限の条件でホストファミリーの募集確保をします。
多いのは、“Financial reason”(金銭的な理由)のみの家庭。
彼が悪いと言っているのではなく、ただ部屋を貸しているという感覚ですので、日本人の皆さんが期待する(イメージする)ホームステイとは違いますね。
海外ホームステイはそういうものだ!と割り切っている会社もあります。
目的が文化交流やファミリーとの家族のような時間でなければ、それも一つのホームステイの形だと思います。
ただ、目的がそうであれば、基準をほとんど持たないホームステイのメリット少なく、逆に会話ができないことや受け入れられていない感じがストレスになってしまうことも少なくありません。
その為、文化交流を目的としてた場合のホームステイは、しっかりとした基準で審査し、海外ホームステイの趣旨を理解して、本当に家族の一員として受入れてくれる経験豊富なファミリーであることが留学成功への第一歩です。
そして、もう一つの【ホームステイをする方の心構え】もとても大切な部分になります。(ここからは厳選されたファミリーという事が前提でお話を進めます。)
海外ホームステイは人と人のお付き合い となりますので、お互いが尊重し合い、積極的に言葉をかわしながら信頼関係を気づいていく必要があります。
ただ、黙って生活していれば何でもホストファミリーがやってくれるというのは間違った考え方です。
ホテルのように、ゲストとして至れり尽くせりのサービスをしてくれる訳ではありません。厳しい言い方ですが、お金を払っているんだからと、ゲスト扱いされ、何かサービスを求めるならホームステイはしない方がいいです。
ホストファミリーは、あなたをゲストとしてではなく、家族の一員として受け入れているのです。
あなたがホストファミリーとの良い関係をつくりたいと思わない限りホストファミリーもどうすることもできません。
多くのホストファミリーは、留学生と親交を深めたいという思いからホストファミリーを引き受けていますので、英語ができるできないに関わらず、あなたが積極的に話したり、話したいという意志を示せば、必ずそれに答えてくれます。
みなさんが積極的にホームステイとけ込むことで、留学の目的にかかわらずそこに滞在したこと自体がみなさんにとってかけがえのない財産になります。
留学においてファミリーとの出逢いは一生の宝物です。
3.海外ホームステイを一生の宝物にするための心得(心構え)
①その国の文化習慣を受け入れ、日本の習慣は持ち込まない。
当たり前ですが、日本と海外の文化習慣は違います。
頭では分かっていても、実際に海外の習慣にふれるとギャップを感じることもあると思います。
それは、当然のことです。(日本人ですから)
どちらが正しいということではなく、それがその国のスタンダードですので、ホームステイではその習慣を感じ、ホストファミリーと過ごすことで、お互いの文化習慣について良い部分を認め合うこと だと思います。
ですから、まずは日本の習慣は持ち込まず、現地の習慣に合わせる ことから始めると新しい価値観や考え方が身につき、自分の成長にもつながります。
また、言うまでもありませんが、挨拶をきちんとする、食べた食器は片付けるなどなど、大人としての行動や、普段からコミュニケーションを取る ことは、お互いの人間関係を形成するのにとても大切です。
②ゲストではなく家族の一員です。
ホストファミリーは海外の文化習慣に興味があり、留学生と文化交流をしたいと心から思っています。
そして、あなたを家族の一員として受け入れてくれます。
その為、お金を払っているのだからと、ホテルのゲストのように振る舞うことはホームステイではNGです。
もちろん、お金を支払ってホームステイしているのは事実ですが、ゲストとして受け入れを求めるのであれば、ホームステイではなく、ホテルの滞在をお勧め致します。
お客様気分で何でもしてもらえると思わず、自分から家事の手伝いをしたり、気がついたら洗濯物を取り込んだりして、同じ家族の一員として行動をすることで、より親密な関係になれるでしょう。
自分が逆の立場でホームステイの受け入れをした時に、どんなことをしてもらったら嬉しいか考え、それを行動に移していくだけです。
③自分から積極的に話しかける努力をする
ご自身で家族の懐に飛び込んでいくような積極性も大切です。
初めてのホームステイでは、英語の不安や緊張などもあると思います。
そんな中、積極的にといわれてもと感じることもあると思います。
ホストファミリーは、何度も留学生を受け入れているベテランです。
英語がペラペラな日本人がくるとも思っていないですし、緊張していることも分かっています。
ですから、ありのままの自分でいいのです。
英語が上手く話せなくても、ファミリーの言葉が理解できなくても、簡単な挨拶をしたり、質問にYES/NOで答えたり、していくうちに、少しずつお互いを理解し、会話をしていく課程がとても大切です。
その部分で、消極的になってしまい、遠慮して自室に閉じこもってばかりいては、せっかくの滞在も時間ばかりが過ぎてしまいます。
その緊張の壁を乗り越えることで、今まで味わったことのない海外生活があなたを待っています。
新しい事へのチャレンジは多くの不安や恐怖がある と思います。
でもその不安や恐怖を乗り越えたら、今まで知らなかった感動や新しい自分に出会えます!!
④意志表示をはっきりする
海外では日本以上に自分の意志や意見ははっきりと伝える習慣があります。
私も自分の意見を無理に押し通すことは得意ではありません。
(よく、レストランでみんながカレーを頼むと、自分が別のものを食べたいなと思っていても、私も!と。。)
この習慣は、日本の相手を気遣うという素敵な習慣なのかもしれません。
でも、海外では自分の意志や意見をハッキリ伝えないと意見がない(満足している)と受け止められます。
英語力が不安で、言いづらい、聞きづらい時には、紙に書いたり、ジェスチャーをつかったりと表現方法は色々ありますので、せっかくの機会ですので、色々とチャレンジしてみましょう。
伝える意志や行動をしたら、必ずホストファミリーもゆっくりじっくり話を聞いてくれますので。
その為、ホームステイ中に、分らない事や疑問に思うことはどんどん聞くことでコミュニケーションをとる、これがホームステイ成功の秘訣です。
⑤海外ホームステイのルールや常識的なルールを守る
ホームステイに参加する方は皆さん常識のある大人です。
(中学生でも高校生でも自立した大人です)
ですから、改めていう必要もありませんが、ホームステイにあたり、自分の部屋を掃除したり、使った食器を片付けるなど、常識的なことはしっかりと行う ようにしましょう。(日本でもそうですが)
また、節電や節水、戸締まりなども当然です。
特にオセアニア地域は水に対する意識が高いですので、シャワー時間は出来るだけ短くしましょう!!
帰宅が遅くなる場合や夕食がいらない場合など必ず事前に伝えるようにしましょう。
繰り返しになりますが、ゲストとしてホテルに滞在するのとは違い、ホームステイは文化交流の場です。
その意識さえあれば、誰でもホームステイを楽しむことができます!
【海外ホームステイを楽しむための5つの秘訣】
★日本と比較していても何も良くなりません。郷に入っては郷に従えの気持で。
★積極的に話しかけることが信頼関係をつくる。
★話しかけられやすい人になりましょう。笑顔!
★意思表示をしっかり伝える。(Yes No)
★何事もポジティブに考え行動する。
4.海外ホームステイの費用について
こちらはプログラムや期間、渡航時期により異なりますので、下記のページを参考にして下さい。
5.海外ホームステイの英語について
~英語が喋れなくてもホームステイはできますか?~
その為、消極的な方や人との触れ合いが好きではない方にはホームステイはオススメできません。
語学学校では入学前にプレイスメントテスト(クラス分け)が行われますし、ホームステイ先もベテランの家庭となりますので安心です。
ただ、ボランティア(国による)などの参加する場合、初級適度の英語力が必要な場合がございます。現地ボランティアスタッフとの簡単な会話や指示などが分かる必要がありますので。
■海外ホームステイを体験した先輩達の声(100名以上)
・ホームステイ前に抱えていた不安や心配事。
・なぜホームステイをしようと思ったか?
・イメージと実際のホームステイのギャップは?
・一歩を踏み出したから見えたものとは?
・ホームステイがくれたものとは?