春休みは、新しいことに挑戦する絶好の機会です。その中でも短期留学は、中学生にとって貴重な経験を得られる素晴らしい選択肢です。しかし、初めての海外体験には不安や心配事がつきもの。

この記事では、中学生とその親が春休みの短期留学を安心して楽しめるように、よくある不安や悩みやその解決策について詳しくご紹介します。


1. 中学生の短期留学でのよくある不安

初めての短期留学では、以下のような不安を感じる中学生が多いです:

  • 英語が通じるか心配

    • 英語で自分の気持ちや考えをうまく伝えられないのではないかという不安。

    • 聞き取れなかったときにどう対処すればよいかわからない。

  • ホームステイ先での生活にうまく溶け込めるとか

    • ホストファミリーと相性が合うか心配。

    • 自分の生活リズムや性格が家庭環境に合わないのではないか。

  • 留学先で友達ができるか

    • 語学学校やアクティビティで孤立してしまうのではないか。

    • 英語が得意でないため、コミュニケーションがスムーズにいかないかもしれない。

  • 食事や生活習慣の違いに対応できるか

    • 普段食べ慣れている日本の食事が恋しくなる。

    • 現地の食事が口に合わなかった場合にどう対応するか。

  • 安全面は大丈夫か

    • 初めての海外で、犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性が不安。

    • 緊急時の対応方法がわからない。

  • 体調管理がうまくできるか

    • 環境が変わることで体調を崩してしまうのではないか。

    • 留学先で風邪などひいたらどうすればよいのか。

  • 語学学校の授業やアクティビティについていけるか

    • 英語での授業が理解できるか心配。

    • アクティビティで積極的に参加できるか不安。

  • ホームシックになるのではないか

    • 家族や友人、日本の生活が恋しくなってしまうのではないか。

  • 費用が心配

    • 現地で予想外の出費が発生するのではないか。

    • 両親に負担をかけてしまうのではないかと感じる中学生子もいます。

  • 到着の空港で迷ってしまうのではないか

    • 初めての空港利用で迷子になるのではないかと心配。

  • プログラム内容が合わないのではないか

    • 授業やアクティビティが自分に合わず、楽しめないのではないか。

  • 現地で自分のペースを保てるか心配

    • 団体行動やホストファミリーとの集団生活、自分のペースで動けないことがストレスになるのではないか。

これらの不安は、事前の準備と心構えで大きく解消できます。


2. 不安を解消するためのポイント

(1) 言葉の壁を乗り越える方法

短期留学では、英語力が不安でも大丈夫です。重要なのは「伝えたい」という気持ちです。簡単な英会話フレーズを事前に練習しておくと安心です。

  • 例:

    • “Can you say that again?”(もう一度言ってくれますか?)

    • “I don’t understand. Can you explain?”(分かりません。説明してくれますか?)

また、翻訳アプリを活用するのも有効です。さらに、表情やジェスチャーを積極的に使うことで、言葉の壁を乗り越えやすくなります。

(2) ホームステイ先での成功の秘訣

ホームステイでは、以下の点を意識しましょう:

  • 自分から挨拶をする

  • 家族のルールに従う

  • 感謝の気持ちを伝える

初日には、家族に質問をしてみましょう。

例:

  • “What time do you usually have dinner?”(夕食は何時ごろですか?)

  • “How can I help?”(お手伝いできることはありますか?)

また、日本から写真など持参して、自分の趣味や好きなことを話題にすると、ホストファミリーとの会話が弾みます。

(3) 新しい友達を作るコツ

語学学校やアクティビティーでは、積極的に話しかけることが大切です。共通の話題を見つけたり、笑顔で接したりするだけで、距離が縮まります。

  • 話題の例:

    • 趣味(”What’s your favorite sport?”)

    • 学校生活(”What’s your school like?”)

最初は緊張するかもしれませんが、相手も興味を持ってくれることが多いので、勇気を持って話しかけましょう。

(4) 食事や生活習慣に慣れるには

文化の違いは楽しむ気持ちが大切です。食べ慣れないものでも少しずつチャレンジしてみましょう。それでも心配な中学生は、日本からインスタント食品やスナックを持参すると、安心感があります。

食事に関しては、ホストファミリーに自分の好みを伝えることも重要です。”I like vegetables, but I’m not a fan of spicy food.”(野菜は好きですが、辛い食べ物は苦手です)など、具体的に伝えると良いでしょう。

(5) 安全面への配慮

プログラム主催(留学会社)や学校が安全対策を行っていますが、自分でも以下を意識しましょう:

  • 必ず大人に行き先を伝える

  • 緊急連絡先を常に持ち歩く

  • 知らない場所には一人で行かない

また、スマートフォンの位置情報共有機能を活用して、現地スタッフやホストファミリーとつながっている状態を保つと安心です。

(6) ホームシック対策

ホームシックを予防するためには、家族や友人と連絡を取りすぎないこともポイントです。現地での新しい体験に集中し、日記や写真でポジティブな気持ちを記録すると良いでしょう。また、帰国後に話すことを楽しみにする意識も役立ちます。

(7) 体調管理のポイント

新しい環境では疲れやすいので、睡眠や食事に気を付けましょう。常備薬や日本から持参した健康食品が役立つこともあります。また、体調が悪いときには無理せず、ホストファミリーや現地スタッフに相談する勇気を持つことが大切です。


ご両親が出発前にできるサポート

中学生の短期留学を成功させるためには、ご両親のサポートも大切です。

ここで、一番大切な事は、ご両親が中心に行うのではなく、留学をする中学生本人が、中心になりできるだけ自分で準備を行う事。ご両親はあくまでもそのサポートという立場でいる事です。

中学生だからとご両親が、あれやこれやこれやと先回りして、準備を進めるのは本人の為になりません。(結果、現地で苦労するのは本人ですので、)

  • 留学先の情報を共有する

    子どもと一緒に現地の文化や習慣について調べ、話し合うことで安心感が生まれます。

    • 具体的な話題:現地の天気、学校の一日の流れ、食文化の違いなど。

  • 連絡手段を確認する
    現地で使えるスマートフォンやインターネット環境を整えておきましょう。メッセージアプリを使う時間を事前に決めることで、現地での自立を促しつつ連絡を取りやすくします。

  • 荷物の準備を手伝う
    必要なものリストを一緒に確認し、忘れ物がないようにサポートします。

    • 例:パスポート、航空券、海外旅行保険、必要書類、薬、普段使い慣れた洗面用具、緊急連絡先のメモなど。