短期留学というと、「英語を上手に話せるようになる」「外国の友達をつくる」といったイメージを持つ方が多いと思います。もちろん、それも大切な成果のひとつです。しかし、実際に多くの中高生を送り出してきた中で感じるのは、それ以上に「価値観の幅が広がる」という成長こそが、留学の一番の魅力だということです。
“差”ではなく、“違い”として受け入れる力
初めての海外生活では、日本では当たり前だと思っていたことが、当たり前ではない場面にたくさん出会います。
食事の時間、家での過ごし方、先生の教え方、友達との会話のテンポ――どれを取っても「えっ、なんで?」と思うことの連続です。
そのときに大切なのは、「自分と違う」ことを否定したり、批判したりするのではなく、「そういう考え方ややり方もあるんだ」と受け止める姿勢です。
短期留学は、この「違いを受け入れる力」を育ててくれます。
つまり、相手との“差”にいらだつのではなく、“違い”を理解し、リスペクトできるようになるのです。
価値観のお皿を広げる経験
英語が上達することよりも大切なのは、こうした「価値観のお皿」を大きくすることだと思います。
自分の基準だけで世界を見ていた頃は、「なぜあの人はこうしないんだろう」「それは間違っている」と決めつけていたことも、留学を経験すると、「あの人にはあの人の理由がある」「その文化の中ではそれが自然なんだ」と理解できるようになります。
そうやって自分の中に「違う考えを認める余白」ができると、人との関わり方も、物事の見方も、ぐっと豊かになります。
それは英語のスキルよりもずっと長く人生を支えてくれる“力”です。
短期留学がくれる「新しい視点」
短期留学は、たった1〜4週間という短い期間でも、中高生にとって大きな転機になります。
ホストファミリーや現地の友達、学校で出会う先生たちの多様な考え方にふれながら、「正解はひとつではない」ということを肌で感じるからです。
そうした経験を通して、自分と違う価値観を持つ人に対しても、「この人は間違っている」ではなく、「この人はこう考えるんだ」と認められるようになる。
その感覚を身につけることが、これからの多様性の時代を生き抜くうえで何より大切だと感じています。
まとめ
短期留学は、英語力を高めるだけでなく、「人としての幅」を広げる経験です。
自分と他人の“違い”を尊重し合えるようになること――それこそが、国際社会で生きていくための本当の第一歩なのかもしれません。
ぜひ、お子さまにも「違いを楽しむ」経験をしてほしい。
きっと、帰国後の表情や言葉の中に、その成長が見えるはずです。
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