新しい価値観を手に入れる
カウンセリングをしていると、親御さまからよくいただく質問があります。
「1〜2週間の海外生活でも、意味はあるのでしょうか?」
確かに、英語力の向上という点だけで考えると、1〜2週間のホームステイで英語が急激に上達するわけではありません。
もちろん、英語に触れる時間が増えることで、聞き取れる言葉が増えたり、自分から英語を話すことへの抵抗が少なくなったりすることはあります。
ただ、私がこれまで多くの中高生の短期留学に携わってきて感じるのは、海外生活の価値は、英語力の変化だけでは測れないということです。
その一つが、新しい価値観に出会えることだと思っています。
海外での出会いが、当たり前を変える
私たちは普段、自分が暮らしている環境の中で、多くのことを当たり前だと思って生活しています。
学校での過ごし方、家族との関わり方、食事や生活習慣、友人との付き合い方。
意識することは少なくても、身近な環境や周囲の人たちから、さまざまな影響を受けています。
ところが、一歩日本を出て海外で生活してみると、それまで当たり前だと思っていたことが、必ずしも世界の当たり前ではないと気づくことがあります。
ホームステイ先で家族と過ごす時間。
学校で出会う現地の生徒たち。
街で交わす人々との何気ない会話。
自分とは異なる文化や習慣、考え方を持った人たちと接することで、今まで知らなかった世界が少しずつ見えてきます。
「どうして、この国ではこういう考え方をするのだろう?」
「自分だったら、どうするだろう?」
「日本とは違うけれど、こういう考え方もあるんだ」
そんな小さな気づきが、新しい価値観に出会うきっかけになります。
そして、それまで疑問に思わなかったことを改めて考えたり、自分が大切にしているものに気づいたりすることもあるでしょう。
海外へ行ったからといって、必ず何かが大きく変わるわけではありません。
それでも、自分とは違う考え方に触れ、それを知ろうとする経験には、普段の生活では得にくい学びがあると思います。
新しい価値観は、自分自身を知ることにもつながる
異なる文化や考え方に触れることは、単に海外のことを知るだけではありません。
実は、自分自身を知るきっかけにもなります。
例えば、ホームステイ先で家族と過ごしていると、日本での自分の生活を振り返ることがあるかもしれません。
家族との時間をどう過ごしていたのか。
普段、自分から人に話しかけていただろうか。
困ったとき、誰かに頼ることができていただろうか。
日本にいるときには深く考えなかったことも、環境が変わることで、改めて気づくことがあります。
また、言葉がうまく通じない中で、自分なりに伝えようと工夫したり、初めて会う人に勇気を出して話しかけたりする経験を通して、自分にもこんなことができるのだと気づくこともあるでしょう。
中高生の時期は、これからの自分の生き方や将来について、少しずつ考え始める時期でもあります。
だからこそ、普段とは違う環境に身を置き、さまざまな人や考え方に触れることは、自分の可能性や興味の幅を広げる機会になるのではないでしょうか。
留学中に得た気づきが、すぐに目に見える変化につながらなくても構いません。
帰国してから、あるいは数年後になって、あのときの経験が自分にとって大切なものだったと気づくこともあると思います。
情報を知ることと、実際に経験することは違う
今は、スマートフォンやパソコンを開けば、世界中の情報を簡単に手に入れられる時代です。
海外の学校の様子も、現地の人々の暮らしも、動画やSNSを通して知ることができます。
留学先を調べたり、渡航前に文化や習慣を学んだりするうえで、こうした情報はとても役立ちます。
ただ、情報として知っていることと、自分自身で経験したことは、同じではありません。
実際に現地へ行き、その国の空気を感じ、人々と会話をし、そこで生活してみる。
食事や習慣の違いに戸惑ったり、言葉が通じずに困ったり、思いがけない親切に触れたりする。
そうした経験を通して、初めて実感できることがあります。
例えば、海外の人々の暮らしを動画で見て「日本とは違うんだな」と思うことと、実際にその家庭で生活し、家族の一員のように時間を過ごすことでは、感じ方も受け止め方も違うでしょう。
現地の人と直接触れ合うことで、画面越しでは分からなかった相手の考え方や人柄に気づくこともあります。
自分の目で見て、耳で聞き、肌で感じる。
そうした体験が、自分の中に新しい視点をつくっていくのだと思います。
1〜2週間だからこそ、得られるものもある
短期留学を検討されている親御さまの中には、「たった1〜2週間では、何も変わらないのではないか」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、短い期間ですべてのことを経験できるわけではありません。
英語力を大きく伸ばすことや、海外の文化を深く理解することにも、時間が必要です。
しかし、短期間であっても、初めての環境に身を置き、新しい人と出会い、自分なりに考えて行動する機会を持つことはできます。
初めて自分の英語が相手に通じたときの嬉しさ。
言葉が通じなくても、気持ちが伝わったときの喜び。
自分とは違う考え方に触れたときの驚き。
慣れない環境の中で、何とか自分で乗り越えられたという実感。
そうした一つひとつの経験が、お子さまにとって新しい発見になるかもしれません。
大切なのは、留学期間の長さだけではなく、その期間に何を経験し、何を感じるかということではないでしょうか。
もちろん、短期留学ですべてのお子さまに同じような変化が起きるわけではありません。
それでも、普段の生活から一歩外に出て、自分の知らなかった世界に触れることには、十分に意味があると考えています。
その経験が、いつか人生につながっていく
私は、留学は英語を学ぶためだけのものではないと考えています。
知らなかったことを知る。
今までとは違う考え方に触れる。
自分とは異なる背景を持つ人と出会う。
そして、自分自身についても新しい発見をする。
そうした経験の積み重ねが、少しずつ視野を広げ、自分の可能性を考えるきっかけになっていくのではないでしょうか。
留学を終えた直後には、本人も何が変わったのか、はっきりとは分からないかもしれません。
けれども、将来の進路を考えるときや、新しいことに挑戦しようとするとき、海外での経験が背中を押してくれることもあると思います。
親御さまにとっては、英語力がどのくらい伸びたのか、何を身につけて帰ってきたのかが気になることもあるでしょう。
もちろん、それも大切なことです。
でも、それと同じくらい、どんな人と出会い、何を感じ、どんなことに気づいたのかにも目を向けていただけたらと思います。
短い海外生活の中で得た小さな気づきが、いつかお子さまの人生を豊かにするきっかけになるかもしれません。
私たちグローバルセントは、そんな可能性を大切にしながら、中高生のカナダ短期留学をご案内しています。
留学を通して、英語だけでなく、新しい価値観や人との出会いを得てほしい。
そして、その経験が、お子さま自身の世界を広げていく一歩になれば嬉しく思います。
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