「将来の目標がないけど、留学に行っていいですか?」
カウンセリングでは、こんなご相談をよくいただきます。 「将来やりたいことが、まだ分からないんです」 「目標がないまま留学しても、意味がないでしょうか?」 親御さんからも、 「せめて何か目標を持たせてから行かせたい」 というお声を伺うことがあります。 そのお気持ち、とてもよく分かります。 でも、私はいつもこうお伝えしています。 中高生は、自分の”あるべき姿”がまだ分からなくて当たり前の世代です。 だからこそ、無理に目標を決めなくていい。 私はそう考えています。知らない場所は「どうしよう?」の連続
初めての海外。 言葉も、食べ物も、生活のリズムも、何もかもが違う場所。 そこでは毎日、 「どうしよう?」 「どうするべきかな?」 の連続です。 ホストファミリーに話しかけてみるか、部屋に戻るか。 クラスで手を挙げてみるか、黙っているか。 初めて見る料理を、ひと口食べてみるか。 小さなことですが、 そのひとつひとつが、自分で選ぶ「選択」です。正解ではなく「今の自分にとって、より良い選択」を
ここで大切なのは、 正解を選ぶことではありません。 その時の自分にとって「こっちの方が良さそう」 「こっちの方がワクワクする」と感じる方を選んでみる。 うまくいかないこともあります。 恥ずかしい思いをすることもあるでしょう。 それでも、ワクワクする方へ一歩進んでみる。 その小さなトライの積み重ねが、 少しずつ「自分らしい人生」に近づいていく道なのではないかと 私は思っています。 最初から地図を持っている人なんて、ほとんどいません。 歩きながら、自分の道ができていくのだと思います。不安だった場所が、気づいたら「好きな場所」になっていた
出発前は、ほとんどの生徒が不安でいっぱいです。 「英語が話せなかったらどうしよう」 「ホストファミリーとうまくいくかな」 「これからどんな留学生活になるんだろう」 ところが帰国後に話を聞くと、 こんな言葉が返ってくることがとても多いのです。 「また、カナダに行きたいです」 特別なことをしたわけではありません。 その場所で、自分にやれることを一生懸命やってみた。 ただそれだけで、 気づいたら、カナダが(その場所が)好きになっていた。 「好き」は、最初から用意されているものではなく、 自分で動いた先に見つかるものなのだと 生徒たちから毎年教えてもらっています。AIの時代でも、どの言語でも、大切なのは「コミュニケーション」
これからの時代、AIがどんどん身近になっていきます。 翻訳も、調べものも、AIが手伝ってくれるようになりました。 それでも、私は思うのです。 AIでも、言葉(言語)でも、一番大切なのはコミュニケーションだと。 相手との距離感をはかること。 人とつながること。 そして、人と人とをつなげること。 これができる人は、 どんな分野の仕事に就いても、世界のどこにいても、 きっと大丈夫です。 英語が完璧かどうかは、たいした問題ではありません。 実は、私自身も初めて海外に出たとき、 言葉が十分ではない中で、たくさんの人に助けてもらいました。 あのときの「人とつながる経験」が、 今の私の土台になっています。親御さんへ ~目標がないことを、心配しすぎないでください~
お子さまに目標がなくても、心配しすぎなくて大丈夫です。 もし帰国後に、 「何が一番楽しかった?」 「どんな人と仲良くなった?」 と聞いてあげてください。 その答えの中に、 お子さまが「ワクワクした方」を選んだ足あとが きっと見つかるはずです。 その足あとこそが、 これからの進路や人生を自分で選んでいく力の 最初の一歩だと私は考えています。まとめ
- 中高生は、まだ自分のあるべき姿が分からなくて当たり前
- 無理に目標を決めず、知らない場所でいろいろトライしてみる
- その都度「今の自分にとってより良い選択」をし、ワクワクする方へ進む
- 一生懸命やった結果、気づいたらその場所が好きになっている
- AIの時代でも、どこにいても、一番大切なのは人とつながるコミュニケーション
「執筆:小林正也(グローバルセント代表)」
プログラムや費用を見る前に。
初めてのカナダ留学を
考えるための2冊。

全39ページ

全22ページ


