中学生や高校生が一人で飛行機に乗ってカナダへ短期留学。それだけでも不安や心配でドキドキですよね。まして、乗り継ぎが必要な場合は尚更。
でも大丈夫!このガイドを読めば、日本からカナダのビクトリア空港まで、しっかりと事前準備と知識を持っていけば安心してたどり着けます。
1. 出発:日本からバンクーバーへ
まずは、日本からカナダ・バンクーバーまでの飛行機に乗ります。
利用できる主な航空会社は次のとおりです。
- 日本航空(JAL)
- 全日空(ANA)
- エアカナダ(Air Canada)
- ジップエアー(LLC)
日本の空港(成田や羽田など)から 直行便で約9〜10時間 でバンクーバーに到着します。
※バンクーバー経由の場合は、乗り継ぎ時間はゆとりをもって2~3時間間をとりましょう。
★やる事リスト|出発前(日本の空港)
□ パスポートを持った?
□ 航空券(eチケット)を印刷またはスマホに保存した?
□ スーツケースに名前タグをつけた?
□ チェックインで「最終目的地がビクトリア(YYJ)」になっているか確認
□ 荷物タグが「YYJ」になっているか確認(バンクーバー空港で荷物を受け取らずにスルーかどうか?)
★やる事リスト|日本からバンクーバーへ(直行便)
□ 搭乗ゲートと時間を確認して、早めに行動(空港には3時間前には到着しましょう!)
□ 機内で「入国カード(CBSA Declaration)」を記入(ある場合)
2. バンクーバー国際空港に到着!
バンクーバーに着いたら、ここからが本番です!
飛行機を降りたら「Arrivals(到着)」の案内に従って進みます。
①入国審査の前に「KIOSK(キオスク)」で手続きをしよう!
バンクーバー空港に着いたら、入国審査官に会う前に、KIOSK(キオスク)という自動の機械で手続きをします。
KIOSKってなに?
タッチパネルがついた、ATMみたいな見た目の機械です。
この機械を使って、自分の情報を入力したり、写真を撮ったりします。
どんなことをするの?
- 言語を選ぶ(最初に「日本語」も選べることが多いです)
- パスポートをスキャン
- 入国の目的や滞在先の入力
- 顔写真の撮影(カメラがついています)
- 指紋認証(ない場合もあり)
- 質問に「はい」か「いいえ」で答える(例:食品を持っていますか?など)
- レシートが出てくる!
最後に、レシートのような紙が出てきます。これは入国審査官に見せるものなので、なくさずに持っておきましょう!
注意!
家族やグループで一緒に申請することもできますが、一人旅なら自分で操作します。
分からないときは、そばに係員(青い制服を着たスタッフ)がいるので、「Can you help me?」と聞いてみましょう。
このKIOSK手続きを終えてから、次に入国審査官のブースに行って、簡単な質問を受ける流れになります。
②入国審査(イミグレーション)
「入国審査(イミグレーション)」を受けます。
イミグレーションでは、入国審査官に次のようなことを聞かれることがあります:
- 旅行の目的(例:I’m here for a short study program.)
- 滞在日数(例:2 weeks)
- 滞在先(例:I will stay with a host family in Victoria.)
※パスポート、入国カード(あれば)、ビザ(必要な場合)をすぐ出せるようにしておきましょう。
③荷物の受け取り(バゲージクレーム)
入国審査が終わったら、スーツケースを受け取ります。
電光掲示板に「Flight from Tokyo(またはNarita, Hanedaなど)」と書かれた場所で自分の荷物が出てくるのを待ちましょう。
④税関(カスタム)
荷物を持ったら、税関へ進みます。
申告するもの(食べ物や高価なもの)がなければ、「Nothing to Declare(申告するものはありません)」のレーンに進みます。
★やる事リスト|バンクーバー国際空港(YVR)到着後
① Arrivals(到着)の案内に従う
□ 周りの人と一緒に進もう
② 自動入国審査機(KIOSK)を使う
□ 日本語を選択
□ パスポートをスキャン
□ 顔写真の撮影・質問に回答
□ 最後に出てきたレシートを取る(なくさない!)
③ 入国審査官にレシートとパスポートを見せる
□ 質問には落ち着いて答える(答えは文章でなくても単語でもOK)
④預け荷物の確認
荷物がスルー(自動でビクトリア行き)の場合:
□ 荷物ピックアップは不要
□ 案内表示「Domestic Connections(国内線乗り継ぎ)」に従って進む
バンクーバーで一度荷物を受け取る必要がある場合:
□ 荷物をバゲージクレームで受け取る
□ 税関に進み、申告の有無でレーンを選ぶ
□ 「Domestic Baggage Drop」で荷物を再度預ける
3. 国内線(エアカナダ)に乗り継ぎ:ビクトリアへ!
バンクーバーからは エアカナダ等の国内線 に乗って、ビクトリア空港へ向かいます(約25分のフライト)。
乗り継ぎ手順
- 案内表示「Domestic Connections(国内線乗り継ぎ)」に従って進む。
- スーツケースは自動で乗り継がれることが多いですが、自分で再度預ける必要がある場合は、係員が案内してくれます。
- エアカナダ等の国内線チェックインカウンターへ行く(チケットを確認、荷物があれば預ける)。
- 保安検査(Security Check)を受ける。
- 搭乗ゲートへ進む。
待ち時間があるときは、売店や軽食のお店もあります。ゲート番号と搭乗時刻をよく確認しておきましょう。
★やる事リスト|国内線(バンクーバー→ビクトリア)への乗り継ぎ
□ エアカナダの搭乗口を確認
□ 国内線の保安検査(Security)を受ける
□ 搭乗時間・ゲート番号を確認して、迷わないようにする
4. ビクトリア空港に到着!
ビクトリア空港は小さな空港なので、迷うことはほとんどありません。
到着後の流れ
- 飛行機を降りる
- 荷物を受け取る(国内線なので入国審査や税関はありません)
- 到着出口(Arrivals)に向かう
出口を出ると、ホストファミリーやスタッフが迎えに来てくれていることが多いです。
名前の書かれたサインボードを持っている人を探しましょう。
おわりに:安心して旅を楽しんでね!
初めての飛行機、海外、乗り継ぎ。不安なことも多いと思いますが、空港には案内板や親切なスタッフがたくさんいます。迷ったときは、「Excuse me, can you help me?(すみません、手伝ってもらえますか?)」と聞けば、スタッフが助けてくれます。心配しすぎず、ひとつひとつ確認しながら進めば大丈夫です!
Q.スーツケースはバンクーバーで受け取る?それともビクトリアまでスルー?
基本ルール(カナダ入国時)
カナダでは「最初に到着した空港で入国審査と税関を通過する必要がある」というルールがあります。
そのため、海外からカナダに入る場合は、最初の到着地(=バンクーバー)で荷物を一度ピックアップする必要があることが基本です。
ですが!
例外:スーツケースがスルー(自動でビクトリアまで行く)になる場合も!
特にエアカナダ航空(AC)利用時で、以下の条件を満たすときは、荷物が「スルー扱い」になります:
スーツケースがビクトリアまで自動で運ばれる(スルー扱い)になる条件
- 日本でチェックインするときに、最終目的地が「ビクトリア(YYJ)」になっている
- エアカナダで国際線+国内線の両方を予約している(同じ予約)
- 日本でスーツケースを預けるときに「Victoriaまでスルーで行きます」と言われている or タグが「YYJ」になっている
この場合は、バンクーバー空港で入国審査後、「荷物ピックアップエリア」に行かずに、「Domestic Connections(国内線乗り継ぎ)」のレーンへ直接進んでOKです。(入国審査後にKIOSKのレシートとパスポートだけ持って通過します)
バンクーバーでスーツケースを一度ピックアップする場合もある!
以下のようなときは、バンクーバー空港で一度スーツケースを受け取り、もう一度預ける必要があります。
スルーにならないケース
- 国際線と国内線が別々の予約(別チケット)
- 別の航空会社(例:日本航空+エアカナダ)で乗り継ぐ
- 荷物タグが「YYJ」ではなく「YVR」で終わっている
- スーツケースの再預け指示が入国審査後にある場合
この場合:
- バンクーバーで荷物を受け取る
- 税関を通過
- そのあと「Domestic Baggage Drop(国内線用 荷物再預けカウンター)」で荷物を預ける
- 保安検査を受けて国内線搭乗口へ
確認方法まとめ(チェックイン時)
日本出発前の空港チェックインで、以下を必ず確認してください:
- スーツケースのタグに「YYJ(ビクトリア空港)」と書いてあるか?
- スタッフに「荷物はビクトリアまでスルーですか?」と確認
- 英語で言うなら:
“Will my baggage go through to Victoria, or do I need to pick it up in Vancouver?”
- 英語で言うなら: