小林 正也
この記事の監修者

小林 正也Masaya Kobayashi

有限会社グローバルセント 代表取締役

【歴23年以上のカナダ留学エキスパート】

2003年の創業以来、中高生のカナダ留学を中心にサポート。自身も海外での苦労と感動を経験したことから、「一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの留学」を信条とする。これまでに送り出した生徒は1500名を超え、現地の学校やホストファミリーとの深いパイプを持つ。

保有資格: 総合旅行業務取扱管理者 / RCA留学アドバイザー

モットー: 「留学を通して人生を豊かにすること」

留学で得られるのは「答え」ではない。人生を変える“良質な問い”

留学で得られるものは、英語力や経験だけではありません。本当の価値は「良質な問い」を持つことにあります。海外生活は、当たり前を疑い、自分の価値観を見つめ直すきっかけを与えてくれるからです。

留学というと、多くの人が次のような成果を思い浮かべます。

  • 英語が話せるようになる
  • 海外の友達ができる
  • 視野が広がる

もちろん、これらは留学の大切な価値です。

しかし、長年中高生の留学に関わってきて私が感じるのは、
留学の本当の価値は「答え」ではなく「問い」にあるということです。

海外生活は、それまで当たり前だと思っていた価値観を揺さぶり、自分自身に問いを持つきっかけを与えてくれます。そしてその問いこそが、これからの人生を形づくっていく大切なものなのだと思います。

留学で得られる「良質な問い」とは何か

ここでいう「良質な問い」とは、すぐに答えが出る質問ではありません。

むしろ、時間をかけて考え続けるような問いのことです。

例えば次のような問いです。

  • 自分は将来どんな人生を送りたいのか
  • 世界の中で日本はどんな存在なのか
  • 自分はどんな価値観を大切にして生きたいのか

こうした問いには、明確な正解があるわけではありません。

しかし、このような問いを持つことが、思考を深め、人生の方向を少しずつ形づくっていきます。

留学とは、そうした問いに出会う機会でもあります。

海外生活が「問い」を生む3つの理由

海外で生活すると、なぜ問いが生まれるのでしょうか。
大きく3つの理由があります。

1 価値観の違いに出会う

文化や習慣が違う社会の中に入ると、それまで当たり前だったことが当たり前ではなくなります。

「どうしてこの国ではこう考えるのだろう」

そんな疑問が自然と生まれます。

2 日本を外から見ることができる

海外に行くと、日本という国を客観的に見る機会が増えます。

日本では普通だと思っていたことが、世界では違って見えることもあります。

そのとき
「日本とはどんな国なのだろう」
という問いが生まれます。

3 自分の考えを求められる

海外では授業や会話の中で、よくこう聞かれます。

「あなたはどう思う?」

そのとき初めて、
自分はどう考えているのだろう
と考える機会が生まれます。

留学すると「自分が分からなくなる」こともある

留学をすると
「自分のことがよく分かるようになる」
と言われることがあります。

確かにそう感じる人もいます。

しかし実際には、
むしろ自分が分からなくなることもあります。

新しい文化や価値観に出会い、これまでの常識が揺らぐからです。

自分の考えが変わり始めると、一時的に迷うこともあります。

しかし、それは決して後退ではありません。

むしろそれは、
自分の世界が広がった証拠です。

見えていなかった選択肢や価値観が見えるようになると、人は少し迷います。

その迷いの中で、新しい自分の考え方や人生の方向が少しずつ形づくられていきます。

留学の先にあるのは「答え」ではない

留学には、未知の世界への憧れがあります。

遠い国での生活。
違う文化。
新しい出会い。

そこには確かにワクワクがあります。

しかし、そのワクワクの先に何があるのかは、行ってみないと分かりません。

そして実際に留学してみると、
答えが見つかるというより、問いが増えることの方が多いのです。

  • 自分はどんな生き方をしたいのか
  • 世界の中で日本はどんな存在なのか
  • 自分はどんな価値観を大切にしたいのか

こうした問いは、すぐに答えが出るものではありません。

しかし、その問いと向き合う時間こそが、人を大きく成長させていきます。

まとめ:留学は「問い」に出会う経験

留学で得られるものは、英語力や海外経験だけではありません。

留学には、次のような価値があります。

  • 新しい文化や価値観との出会い
  • 日本を客観的に見る視点
  • 人生を考える「良質な問い」

そして、その問いこそが、これからの人生を形づくっていくものなのかもしれません。

親御さまへ

子どもが留学に行くとき、親としてはつい「何を得られるのか」を考えてしまいます。

英語力は伸びるのか。
友達はできるのか。
将来の役に立つのか。

どれも大切な視点です。

ただ、もし留学が子どもに
「自分はどう生きたいのか」
という問いを与えてくれるとしたらどうでしょう。

その問いは、すぐに答えが出るものではないかもしれません。

しかし、人生の方向を決めていくのは、そうした問いであることもまた事実です。

留学とは、何かの答えを手に入れる経験というよりも、
これからの人生を形づくる問いに出会う経験なのかもしれません。

もしお子さまが
「海外に行ってみたい」
そう感じているなら、

その小さな好奇心は、すでに最初の問いなのだと思います。

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