バンクーバーのバス

「イエス」と「ノー」だけの世界だったけど——それでも、心は通じた。

はじめて中学生で短期留学に行ったときのことを、今でもよく覚えています。
場所はカナダ。言葉は英語。けれど、私の英語力は、学校で習ったABCと少しの単語、それに「イエス」と「ノー」くらい。なのに、なぜか不思議なことに、毎日の生活はちゃんと回っていきました。

ホームステイ先の家族が笑ったとき、自分も自然に笑えていたこと。
何か困ったときに、うまく言葉にできなくても、相手が「大丈夫?」と気づいてくれたこと。
言葉が通じなくても、「伝えたい」という気持ちがあれば、通じる場面があるということ。

英語が完璧じゃなくても、会話が成り立つことにびっくりして、そしてちょっと感動していました。

英語はテストの点数だけじゃない。「伝える」ことの原点に出会う時間

学校で習う英語は、正しい文法や単語のスペルが中心。もちろんそれも大切だけど、カナダでの2週間のホームステイは、それとは全く違う英語の「顔」を見せてくれました。

言葉のキャッチボールに失敗することも多かったけれど、それでも「伝えたい」と思う気持ち、「わかろう」としてくれる人の温かさがあって、気づけば英語が“使える”感覚に変わっていった。

「ありがとう」も「おはよう」も、最初は緊張していたのに、少しずつ自然に口から出るようになった。
そんな一つひとつの積み重ねが、「あ、自分は一人でやっていけたんだ」と思わせてくれたんです。

「不安」が「自信」に変わる2週間

短期留学をする前は、もちろん不安もたくさんありました。

・英語が通じなかったらどうしよう
・一人で飛行機に乗るのがこわい
・ホームステイ先になじめなかったら?

でも、行ってみると、最初の不安はちゃんと乗り越えられるものでした。
むしろ、自分の中に「乗り越えよう」とする力があったことを知るきっかけになったんです。

迷っているなら、一歩踏み出してみてほしい

たった2週間の短期留学。
けれど、その体験は「英語力」以上のものをきっとあなたの中に残してくれると思います。

・ことばの向こうにある“人”と向き合うこと
・自分の思いをどうやって伝えるか考えること
・知らない世界の中で、自分の足で立つこと

それら全部が、これからの人生で大きな糧になるはずです。

もし今、少しでも「行ってみたい」と思っているなら。
その気持ちを信じて、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

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