はじめての短期留学では、小さな失敗から大きなトラブルまで、毎日いろいろなことが起こります。
でも、それは決して悪いことではありません。むしろ「毎日挑戦している証」です。
日本では「失敗=悪いこと」と捉えられがちです。
しかし、カナダのように多様な文化が共存する国では、「失敗=学びのチャンス」として受け入れられています。
たとえば、予定していたバスがストライキで動かなくなったとき。
困りながらも別ルートを探してみたら、偶然素敵なカフェや新しい景色に出会えたり、親切な現地の人が助けてくれたり…。
その経験が「一生の思い出」になることもあります。
失敗を恐れずに行動できたからこそ、出会えた人や景色、感情がある。
そんな瞬間こそ、短期留学の最大の魅力だと私は思います。
失敗の数=挑戦した数
短期留学では、英語を間違える、バスを乗り間違える、宿題を忘れるなど、失敗が日常茶飯事です。
でも、それは「挑戦した証拠」。何も行動しなければ、失敗も起きません。
むしろ、失敗を繰り返す中で人は「次はどうすればいいか」を自然と学び、同じ間違いをしなくなります。
だから、失敗した人ほど強く、成功に近づくのです。
短期留学は“失敗に優しい環境”
海外での生活は、日本と違って「完璧にできなくても大丈夫」と受け入れてくれる雰囲気があります。
先生もホストファミリーも、間違えたことを責めるのではなく、「よく頑張ったね」「次はこうしてみよう」と前向きに支えてくれます。
だからこそ、短期留学は「失敗を通して成長する」経験を安心して積める場所なんです。
親が“失敗を取り除く”と、子どもの成長の機会も減る
親御さんの中には、「子どもが困らないように」「失敗しないように」と、準備から現地での過ごし方まで細かく口を出したくなる方もいます。
中には、まるで自分が留学へ行くかのように、スケジュールから持ち物、現地での行動まで全てを把握しようとするケースもあります。
ですが、それは実は、子どもが一番成長できるタイミングを奪ってしまうことにもつながります。
失敗をしないようにと親が先回りするほど、子どもは「自分で考える力」を身につけるチャンスを失ってしまうのです。
どんなに親が完璧にサポートしても、現地では必ず想定外のことが起こります。
そのとき、自分で考え、工夫し、行動する力こそが「生きる力」。
失敗しながらも乗り越える経験が、子どもをひと回りもふた回りも大きくしてくれます。
留学は“親が行くもの”ではありません。
“子ども自身が挑戦し、成長する場”です。
親がすべてを先回りして整えるのではなく、
「きっと大丈夫」と信じて見守る勇気を持つこと。
それが、子どもの成長を後押しする最大のサポートです。
失敗は成功への準備運動
挑戦しているから失敗をする。
失敗するからこそ、気づきや成長がある。
そしてその積み重ねが、やがて「自信」や「自立」へと変わっていきます。
いつか振り返ったときに、きっと気づくはずです。
「あの時の失敗があったから今の自分がいる」と。
短期留学での失敗は、人生の中でとても大切な“準備運動”です。
恐れずに一歩を踏み出せば、きっとその先に「本当の成功」が待っています。
親も子も、「失敗を恐れない勇気」を持って。
それが、未来を切り開く第一歩です。