UM(Unaccompanied Minor/アナカン)とは何か?
- Unaccompanied Minor(UM) は、保護者や大人同伴者がいない未成年者を航空会社が「責任を持って空港・搭乗から到着までサポートするサービス」です。
- 単に「子どもがひとりで飛行機に乗る」だけでなく、専用チェックイン、案内係(係員)が付き添う、搭乗/降機時の見送り・出迎えなどのサポートが含まれることが多いです。
- サービスの対象年齢(何歳から何歳までか)、義務か任意か、追加料金の有無、接続便(乗り継ぎ)で利用可能かどうかは 航空会社ごとに異なるので必ず確認をしましょう。
小学生(未就中高生)で UM を使う場合:一般的な傾向・規制
- 多くの航空会社では 5~11歳ぐらいの子どもを UM サービスの対象にしているところが多い。たとえば Air Canada では 8~11歳の場合はUMが 必須。
- 逆に、小さすぎる(航空会社によって異なるがたとえば 5 歳未満など)は単独飛行を認めない会社もある。カナダのルールでも、5歳未満単独搭乗をNGとする航空会社がある。
- 国際線(日本 → カナダなど)でも “UM サービスあり” を提供している航空会社があるが、 乗り継ぎ便・コードシェア便では制限があることがある。
日本発・カナダ行き|主要航空会社の未成年単独搭乗ポリシー比較(2025年時点)
以下は、主に ANA(全日空)/JAL(日本航空)/Air Canada の未成年単独搭乗(UM 相当サービス)について、年齢・条件・費用・注意点を整理したものです。
ANA(全日本空輸|NH)
- サービス名:Junior Pilot
- 適用年齢:5~11歳
- 必要/任意:必須(5~11歳で単独)
- 注意ポイント・特徴:
・予約時に “Junior Pilot” サービスを申請および 同意・リリースフォーム の提出が必要。(申込は電話。WEBから直接は受付できないケースがある)
・搭乗時に「Junior Pilot用名札(バッジ)」が渡され、到着時は係員が降機・出迎えをサポート。
・ 搭乗ゲート近くや非常口席などは利用不可
・12歳以上は “Airport Support(空港サポート)” という、UM とは別のサポートあり。 - 条件・制限:国際線/国内線ともに搭乗可能。ただし、コードシェア便などは要確認。国際線では “ANA 運航便” に限定。
※日本国内便・国際便ともに “Junior Pilot” サービスがあり、5歳から対応。留学の出発地点(日本国内)を見据えると非常に使いやすい。ただし、コードシェア便や他社便では制限があるので注意。
JAL(日本航空|JL)
- サービス名:Children Traveling Alone(単独旅行)
- 適用年齢:5~11歳(単独時)
- 必要/任意:5–7歳は要申請、8–11歳は任意でサポート可
- 条件・制限:
・5歳以下は単独搭乗不可。
・国際便・国内便ともに “Children Traveling Alone” サービスがあり、予約時に特別な申請が必要。 - 注意ポイント・特徴:
・予約時に “単独搭乗サポート” を申し込む必要がある。
・チェックイン時 “同意書・申請書” が必要。JAL の専用 “Request Form” を使う。
・到着時には JAL スタッフが子どもを出口まで案内し、事前登録された “引き取り人” に引き渡す。(引取り人のID提示などを求められる)。
・国際線の場合、5–11歳が単独搭乗をするには 大人運賃(Child fare でない) が適用されることもある。
※5〜11歳を対象に “Children Traveling Alone” サービス。5〜7歳は申請必須、8〜11歳は任意。JAL を使った国際線で留学生を単独搭乗させる場合に選択肢として有力。
AC(エアカナダ航空)
- サービス名:Children Travelling Alone
- 適用年齢:8~11歳
- 必要/任意:必須(単独時)
- 条件・制限:非ストップ便のみ(AMS: “Unaccompanied Minor サービスは、接続・コードシェア便では購入不可”)
- 注意ポイント・特徴:
・片道あたり CA$100–118 程度の手数料がかかる。
・引き取り時には到着空港で大人(事前登録された引き取り人)がIDを提示して子どもを受け取る必要がある。
・12〜17歳は “UM サービスを任意で購入可能”
・8歳未満(たとえば 7歳以下)は単独搭乗不可。
※カナダ留学へはカナダを代表する航空会社として非常に使われやすい。UM サービス(Children Travelling Alone)は 8〜11歳で必須だが、12歳以上は “任意” なので、中高生には選択肢がある。ただ、接続便では使えない制限があるので、直行便を使うかよく確認が必要。
中学生・高校生(12歳以上など)は UM サービスを使えるか?
- ANA:12~16歳(国際線)は “空港サポート(Airport Support)” の対象。これは UM(完全付き添い)サービスとは異なり、空港でのチェックイン支援や案内はあるが、飛行中ずっと専用担当が付く UM サービスとは違う。
- JAL:12~15歳の “Children Traveling Alone” プログラムあり。JAL のページにその案内がある。
- つまり、中学生・高校生(12歳以上)は多くの場合 “UM サービスの対象外(強制ではない)” か “任意” の支援になる会社が多い。
カナダ留学でUM(アナカン)を使うときに注意すべきポイント(保護者様)
直行便かどうか
乗り継ぎがあるときは、UM サービスを提供しているかどうか航空会社と接続空港を要確認。
乗り継ぎ便で別会社になると、UMサービスが途切れる/引き継がれない可能性もある。
予約時に申請漏れが発生しやすい
UM サービスは通常オンライン予約だけでは十分に選べないことがある(特に JAL や ANA で要申請)
→予約時に「UM サービスを付ける」ことを確実に確認。(予約時の担当者の名前を控えておくと安心)
引き取り人・送迎人の情報登録は厳密に
到着空港で子供を受け取る “引き取り人” の名前・連絡先を予約時・サポート申込時に登録。引き取り時にはID提示を求められる航空会社が多いため、引き取り人の身分証明を準備。
→ スムーズな受け渡しに必須。
同意書・申請書の準備
予約時や発券後に 各航空会社用の “単独搭乗同意書(Consent / Request Form)” の提出が必要。
→ 事前にダウンロードして親・保護者がサイン(署名)・準備をしておく。
年齢の境界チェック
“8〜11歳必須/12歳以上は任意”など、航空会社によって年齢区分が異なる →
子どもの誕生日を基に “UM 必要 or 任意” を見極める。
運賃の違い
UM サービスは “無料” の航空会社もあるが、JAL などでは “UM で子どもを単独” する場合に「大人運賃が適用される」ケースがある。予約時に要確認。座席指定、機内食、荷物などの条件が大人と異なる場合もあります。
保険・安全対策
単独渡航にはリスクもあるので、航空保険や緊急連絡先、現地の Custodian(後見人)との連携を強化。
結論(まとめ)
小学生(おおよそ 5〜11 歳くらい)は多くの航空会社で UM(アナカン)サービスの対象になる。
中学生(12歳以上)は UM が任意、または “空港サポート” レベルの支援になる航空会社が多い。
カナダ留学で使うときは、ご予約の航空会社に到着時の “引き取り責任者” や “接続便の有無”など をしっかり確認しましょう。








