ホームステイ
小林 正也
この記事の監修者

小林 正也Masaya Kobayashi

有限会社グローバルセント 代表取締役

【歴23年以上のカナダ留学エキスパート】

2003年の創業以来、中高生のカナダ留学を中心にサポート。自身も海外での苦労と感動を経験したことから、「一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの留学」を信条とする。これまでに送り出した生徒は1500名を超え、現地の学校やホストファミリーとの深いパイプを持つ。

保有資格: 総合旅行業務取扱管理者 / RCA留学アドバイザー

モットー: 「留学を通して人生を豊かにすること」

言葉より先に、心が通じた瞬間

「うちの子に英語が話せるのかしら」
「知らない国の家庭に入って大丈夫かな…」
中学生・高校生の短期留学を考える時、そんな不安の声をたくさん耳にします。実際、私自身も、言葉の壁を前に戸惑った経験は何度もありますし、今までプログラムに参加した中学生や高校生もみな経験しています。

けれど、ある一言が、その不安をすべて包み込んでくれました。

伝えたいことが伝えられなかった、あの夜

ホームステイ中、どうしても言葉が出てこなくて、伝えたいことが伝わらなかった夜がありました。もどかしさと自己嫌悪でいっぱいになり、「うまく話せなくてごめんなさい」とホストマザーに伝えました。

すると、ホストマザーは優しく、まっすぐにこう言ってくれたのです。

「そんなことはない。あなたはちゃんと話しているじゃない。私は45年も英語を使っているけど、あなたは英語を習ってまだ数年しかたっていないじゃない。大きな差があるわ。それに私たちは言葉が通じないのを苦労しているとは思わないわ。その分、心が通じ合っているじゃない。私たちはあなたを愛しているわ」

それまでずっと我慢していたのに、その言葉を聞いた瞬間、涙があふれました。

通じていないと思っていたのは、「言葉」ではなく「自分の気持ち」でした。
だけど、ホストファミリーはそんな私の気持ちを、ちゃんと受け止めてくれていたのです。

言葉を越えて、心でつながる力

なぜそんなふうに気持ちが通じたのか――
それは、中高生の持つ「柔らかくてまっすぐな好奇心」があったからだと思います。

まだ決まりきった価値観がなく、相手を知ろうとする気持ちに素直。国籍や文化の違いより、「同じ人間」としての共通点を自然と探していくのです。

実際に他のホームステイ先に滞在していた同世代と話したとき、面白い発見がありました。

「自分のホストファミリーの話は聞き取れるのに、他の家の会話になると、全然わからない」

そんな声が多く聞かれました。それはきっと、耳で聞いているのではなく、気持ちで聞いているから。
同じように、**言葉を使って話しているようで、実は“性格で話している”**のかもしれません。

英語力だけじゃない、“暮らしを通じた理解”

短期留学は、ただ教室で英語を習うのとは違います。
ホームステイは、誰かの暮らしに入れてもらう体験です。

生活の中には、たくさんの「言葉以外の伝え方」があります。
食卓で交わす笑顔、洗濯を手伝うときの仕草、一緒にテレビを見て笑ったときの空気…。
そういった積み重ねの中で、気持ちが伝わり、心がつながっていく。

言葉は、そのあとについてくるのだと思います。

留学を迷っているあなたへ

もし今、留学を迷っている中学生や高校生、またその保護者の方がいるなら、どうかこう考えてみてください。

「話せるかどうか」より、「伝えたいと思えるかどうか」。

大切なのは、完璧な英語ではなく、相手を知ろうとする気持ち。
その気持ちさえあれば、言葉の壁は思っているよりずっと低いのです。

そして、そこで得られるものは、英語の力だけではありません。
心でつながる経験、人を信じる気持ち、世界への見方そのものが変わる体験です。

最後に

短期留学で出会う“ホームステイの本質”とは、
言葉を越えて、暮らしの中で心が触れ合う瞬間なのだと思います。

英語がうまく話せなくても大丈夫。
その先にある、言葉以上の出会いが、あなたを待っています。

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初めてのカナダ留学を
考えるための2冊。

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中高生の親御様へ保護者向け
全39ページ
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カナダ留学応援ガイド中高生向け
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