日本で毎日使っている携帯電話。短期留学する際の使い方や設定はどのようにしたら良いの?
色々な角度から自分にとってベストな方法を選んでみましょう!
まずは、海外で使用するための基本的な幾つかの方法をご案内します。
①日本のキャリアの国際ローミングサービスを利用
日本で契約している携帯電話会社(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)が提供している国際ローミングサービスを利用する。
メリット
・手続きが簡単で、日本での携帯番号をそのまま利用する事ができる。
・携帯会社のキャリアのサポートを受ける事ができる。
デメリット
・通話やデータ通信料金が高額になることが多い。
・利用する国や地域によっては利用可能な範囲や速度が限定される。
利用方法
日本で使用しているキャリアの公式ホームページやサポートで国際ローミングサービスの提供状況を確認する。事前に設定が必要な場合は、日本を出発する前に手続きや設定を行う。留学先に到着後、自動的に現地の提携キャリアに接続する場合が多い。(詳しくは各キャリアに要確認)
②SIMロックを解除して現地のSIMカードを使用
お持ちの携帯端末がSIMロック解除されている場合、現地の通信事業者が提供するプリペイドSIMカードを購入し使用します。
メリット
・現地の通信料金で利用できるため、費用が安くなる。
・高速なデータ通信が可能。
デメリット
・現地のSIMカード購入や使用前の設定に手間がかかる。
・日本の電話番号は利用できない。
利用方法
日本のキャリアでSIMロック解除を申請します。(端末によっては解除できない場合もあります)
例: My docomo、My SoftBankなどのオンライン手続きや携帯会社の店舗で申請。
留学先到着後、通信事業者のショップや空港などでプリペイドSIMカードを購入します。
購入したSIMカードを挿入し、必要であればAPN設定を行う。
③eSIMを利用する
自分の携帯がeSIM対応端末の場合、現地の通信事業者やグローバルサービスが提供するeSIMプランを利用します。
メリット
・現地SIMカードを購入する必要がない。
・デュアルSIM対応端末では日本の番号を維持しながら、現地回線も使える。
デメリット
・eSIM非対応の携帯端末では利用ができない。
・携帯プランによっては料金が高い場合がある。
利用方法
自分の携帯がeSIM対応の端末であることを確認します。eSIMプランを提供しているサービスを選択(例: Airalo、Holafly、Ubigiなど)。選んだサービスからQRコードを取得し、携帯端末に設定を追加します。
④モバイルWi-Fiルーターをレンタルする
日本で事前にモバイルWi-Fiルーターをレンタルし、留学先で使用します。
メリット
・複数のデバイスでインターネットを共有可能。
・通信費用が明確で定額プランが多い。
デメリット
・ルーターを持ち運ぶ必要がある。
・通話やSMSには別途アプリ(例: LINE、Skype)が必要になります。
利用方法
日本のWi-Fiレンタルサービスを利用(例: イモトのWi-Fi、グローバルWi-Fiなど)。出発前に申し込み、受け取りを完了して、現地でルーターを起動して接続します。
⑤アプリを活用する
国際通話やメッセージは、Wi-Fiやデータ通信を利用したアプリで代用可能です。
メリット
・費用を抑えられる。
・スマートフォンで簡単に利用できる。
デメリット
・安定したインターネット接続が必要。
・相手も同じアプリを利用している必要がある場合がある。
国際通話: Skype、WhatsApp、LINE Out
メッセージ: LINE、WhatsApp、Facebook Messenger
注意点
端末の周波数帯対応を確認
日本の携帯端末が利用する周波数帯が留学先で利用できるかを事前に確認しておく。
データローミングの設定
高額な料金を防ぐため、不要な場合は「データローミング」をオフにする。
充電環境の確認
留学先のプラグや電圧に対応する変換アダプターを準備。
①~⑤までの一般的な方法をご案内させて頂きましたが、どの方法が適しているかは、滞在期間、利用目的や頻度、費用重視度などによって異なります。自分に合った方法を選んでみましょう!
1~2週間の短期留学で費用や利便性を考える場合
①現地SIMカードまたはeSIMを利用
選ぶ理由
・費用が安い(データ通信が必要な場合に特にお得です)
・高速な現地通信が利用可能。
・デュアルSIM対応端末なら、日本の番号も維持できる。
利用方法
現地SIMカード
留学先に到着後、空港や通信キャリアの店舗で購入。(事前にSIMロック解除が必要です)
プリペイドプランが多く、データ通信量や日数に応じて選べることが多い。
eSIM
出発前にオンラインで購入・設定可能(例: Airalo、Holafly)。その為、現地での購入手続き不要です。
コストの目安
10~20GBのデータプランで1,500~3,000円程度。(eSIMや現地SIMの場合)
注意点
日本の携帯番号での通話/SMSは受信できない(eSIM利用時はデュアルSIM機能で対応可)。
②日本のキャリアのローミングプラン(SIMカード交換が手間なら)
選ぶ理由
事前手続きほぼ不要で、日本の電話番号もそのまま利用できます。
一部キャリアでは、海外でのデータ利用が定額制。
利用方法
ドコモ: 「パケットパック海外オプション」(24時間980円~)。
au: 「世界データ定額」(24時間1,100円)。
ソフトバンク: 「海外パケットし放題」(1日3,000円程度)。
楽天モバイル: 無料で2GBまで利用可能(対応エリアのみ)。
コストの目安
1日あたり1,000~3,000円。
短期間であれば手軽さが魅力。
注意点
長期滞在や大量のデータ利用には割高です。
通信速度は留学先の提携キャリアに依存します。
③モバイルWi-Fiルーター(複数人で利用なら)
選ぶ理由
・複数人でデータ通信をシェア可能。
・現地SIMや設定の手間が不要。
利用方法
日本でレンタル申し込み(例: イモトのWiFi、グローバルWiFi)。
受け取り後、留学先で電源を入れるだけで使用できる。
費用の目安
1日1,000~1,500円程度。
2週間で15,000~20,000円。
注意点
・持ち運びが必要。
・電池切れ対策としてモバイルバッテリーがあると安心。
④Wi-Fiスポット活用(簡単な通話やデータのみ必要な場合)
選ぶ理由
・最もコストを抑えられる方法。
・短期間でインターネット利用が少ない場合に適する。
利用方法
ホームステイ先や寮、語学学校、カフェ等の無料Wi-Fiを活用。
通話やメッセージはLINEやWhatsAppなどのアプリを使用。
コストの目安
無料(Wi-Fi環境のある場所に限定)。
注意点
安定した接続が得られない場合あり。
公共Wi-Fiのセキュリティリスクに注意。
海外での手続きが不安な方向け(中高生向け)
①日本のキャリアのローミングサービスを利用する(最も簡単)
選ぶ理由
日本で契約しているキャリアのサービスをそのまま海外でも使えるため、手続き不要。
渡航先に到着すると、自動で現地の提携キャリアに接続される。
メリット
日本の電話番号をそのまま利用可能(電話/SMSの受信もOK)。
設定がシンプルで初心者でも安心。
コストとプラン例
ドコモ: 「パケットパック海外オプション」1日980円~。
au: 「世界データ定額」24時間1,100円。
ソフトバンク: 「海外パケットし放題」最大1日3,000円。
楽天モバイル: 対応エリアで2GBまで無料。
利用方法
日本のキャリアに問い合わせ、対象のローミングプランが自動適用されるか確認。特別な申し込みが不要な場合が多いです。渡航後、現地で「データローミング」をオンにする。
注意点
長期滞在や大量データ通信には割高。
通信速度は現地キャリアのネットワーク状況に依存。
②モバイルWi-Fiルーターを日本でレンタルする
選ぶ理由
事前に日本でレンタルを完了しておけば、海外での設定や手続き不要。
複数台のデバイスを同時接続可能(スマホ、タブレット、PCなど)。
メリット
使い方は電源を入れるだけなので簡単。
定額料金でデータ通信量を気にせず利用可能。
電話やメッセージはLINEやSkypeなどのアプリで代用できる。
費用の目安
1日1,000~1,500円(2週間で15,000~20,000円程度)。
サービス例: イモトのWi-Fi、グローバルWi-Fi、Wi-Ho! など。
利用方法
出発前にWi-Fiルーターをレンタル予約(Webまたは店舗)。
空港で受け取り(帰国時に同じ場所で返却)。
渡航先でルーターを起動し、スマホをWi-Fi接続。
注意点
ルーターのバッテリー切れ対策にモバイルバッテリーが必要。
通話/SMSには別途アプリが必要。
どちらが良いかの判断基準
完全に簡単な設定を希望: 日本のキャリアのローミングプラン。
→ 携帯の操作が苦手な方にもおすすめ。
データ通信をたくさん使う予定(動画視聴など): モバイルWi-Fiルーター。
→ 定額で大量通信が可能なためコスパが良い。
どちらも、海外で手続きが不要なので不安な人にぴったりです!
留学先で「常に繋がる環境」を確保したい方向け(安心感を重視)
日本のキャリアのローミングプラン(最も簡単で安心)
~渡航先での手続きが心配で簡単さを重視したい方~
選ぶ理由
手続きが不要で、日本の電話番号をそのまま使える。
到着後すぐに携帯が繋がる。
プラン例
ドコモ「パケットパック海外オプション」
980円~/24時間。対象エリアでドコモの定額サービスが利用可能。
au「世界データ定額」
1,100円/24時間でカナダでも使い放題。
ソフトバンク「海外パケットし放題」
3,000円/日までの上限で無制限利用。
楽天モバイル
カナダ対応。月額契約内で2GBまで無料(追加分は1GBごとに678円)。
利用方法
出発前に特別な手続きは不要(多くのプランは自動適用)。
渡航後、スマホの設定で「データローミング」をオンにするだけ。
必要に応じて1日単位で利用をコントロール可能。
メリット
初心者でも安心、設定が簡単。
日本の番号での通話・SMSがそのまま利用可能。
デメリット
コストが割高(1日あたり約1,000~3,000円)。
長期滞在には不向き。
現地SIMカードを利用(コスト重視 & 高速データ通信)
~到着後すぐに使える安心感。短期間の滞在ならコストも許容範囲。
コストを抑えたい & データ通信を多用する~
選ぶ理由
コストを抑えつつ、カナダの通信回線を使えるため安定・高速。
現地SIMカードのおすすめ
Bell Mobility
バンクーバーで広範囲をカバーする大手通信会社。
Rogers
カナダ全土での信頼性が高い。
TELUS
短期利用者向けのプリペイドプランが豊富。
利用方法
出発前に端末のSIMロック解除を行う。
到着後、空港や街中の通信キャリアショップでプリペイドSIMカードを購入。
例: 10~20GBのデータプランで30~50CAD(約3,000~5,000円)。
SIMを挿入し、必要に応じてAPN設定を行う。
メリット
コストパフォーマンスが良い(長期間でも安い)。
高速なデータ通信が使える。
デメリット
現地でSIMカードを購入する手間がある。
日本の電話番号は使えなくなる。
eSIMを利用(手軽で設定簡単)
選ぶ理由
事前に設定を済ませられるため、現地で手間がかからない。
おすすめeSIMサービス
Airalo
カナダ用プランあり。3GB(30日)で約1,000~1,500円。
Holafly
データ無制限プランあり(短期間向け)。
Ubigi
簡単にインストールできるグローバルeSIM。
使用方法
渡航前にeSIMアプリをインストールし、プランを購入。
QRコードでeSIMを設定。
渡航後、eSIM回線をオンにして利用。
メリット
現地での手続き不要。
SIMカード交換の必要がなく、デュアルSIM対応なら日本の番号も維持可能。
デメリット
eSIM非対応の端末では利用不可。
通話やSMSは利用できない(データ通信専用)。
モバイルWi-Fiルーターをレンタル(複数デバイスを接続したい場合)
選ぶ理由
短期旅行や複数人での利用に最適。
おすすめレンタルサービス
イモトのWiFi
カナダ用プランあり。1日1,200~1,500円程度。
グローバルWiFi
無制限プランが選べる。1日約1,200円。
Wi-Ho!
高速回線で安定。
使用方法
出発前に日本でレンタル予
空港で受け取り、渡航後に電源を入れて使用。
メリット
簡単に利用開始でき、複数デバイスを同時接続可能。
通信料金は定額。
デメリット
持ち運びが必要(バッテリー切れに注意)。
通話/SMSはアプリを使う必要がある。
留学先で予算を最小限に抑えたい方向け(費用最優先)
現地の無料Wi-Fiを活用(最安)
選ぶ理由
コストが完全にゼロ。
バンクーバーはカフェ、図書館、空港、ホテルなど、無料Wi-Fiスポットが多い。
利用方法
無料Wi-Fiがある場所での利用
カフェ(Tim HortonsやStarbucks)、ショッピングモール、ホテル、空港など。
オフラインアプリを活用
必要な地図や資料を事前にダウンロード。
メリット
完全無料。
データ通信を頻繁に使わない場合に最適。
デメリット
通信範囲がWi-Fiスポットに限定される。
セキュリティの問題(VPNを利用するのがおすすめ)。
eSIMを利用(低コストで簡単に通信可能)
選ぶ理由
短期間で安価なプランが利用できる。
渡航前に設定可能で現地での手続き不要。
おすすめプラン
Airalo(eSIM)
3GB(30日): 約1,000円~1,500円。
データのみ利用可能。
Ubigi
1GB: 約500円(短期間利用向け)。
メリット
費用が非常に安い。
安心の定額料金。
端末に直接設定可能(eSIM対応端末の場合)。
デメリット
通話やSMSはできない(LINEやWhatsAppなどのアプリで代用可能)。
eSIM非対応の端末では利用不可。
楽天モバイルを利用(楽天契約者向けにお得)
選ぶ理由
カナダは楽天モバイルの海外ローミング対応エリア。
月額料金内で海外データ通信が無料(2GBまで)。
利用方法
「海外ローミング」をオンに設定。
カナダ到着後、そのまま楽天回線を利用。
メリット
追加料金なしでデータ通信が可能(2GB超過後は1GBごとに678円)。
通話やSMSも日本の番号で利用可能。
デメリット
2GBを超えると割高になる(追加購入が必要)。
通信速度は提携キャリアに依存。
日本のキャリアのローミングプラン(短期間限定でコスト抑えられる)
選ぶ理由
手間がなく、設定が簡単。
一部の低料金プラン
ドコモ「パケットパック海外オプション」
980円/24時間(短期間ならお得)。
au「世界データ定額」
1,100円/24時間で使い放題。
メリット
手続き不要で、到着後すぐに利用可能。
日本の番号で通話・SMSがそのまま使える。
デメリット
1週間以上の利用だと割高になる。
予算が一番抑えられる選択肢
●通信頻度が低い場合
→ 無料Wi-Fiの活用が最安(0円)。
●短期間(1~2GB程度のデータ通信):
→ eSIM(Airalo: 約1,000~1,500円)。
●データ通信が多い場合:
→ 現地プリペイドSIM(15~30CAD: 約1,500~3,000円)。
どの方法でも費用対効果が高いので、用途に合わせて選んでください!