
Masaya Kobayashi
有限会社グローバルセント 代表取締役
【歴22年以上のカナダ留学エキスパート】
2003年の創業以来、中高生のカナダ留学を中心にサポート。自身も海外での苦労と感動を経験したことから、「一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの留学」を信条とする。これまでに送り出した生徒は1500名を超え、現地の学校やホストファミリーとの深いパイプを持つ。
保有資格: 総合旅行業務取扱管理者 / RCA留学アドバイザー
モットー: 「留学を通して人生を豊かにすること」
「子どもを信じて待つ」という、留学で一番難しいこと。
~初めて海外へ送り出す親御さんへ、23年間送り出してきた私からお伝えしたいこと~
留学会社の代表という立場で、このようなことを書くべきか、少し迷いました。
楽しかった思い出や、笑顔の写真だけをお伝えした方が、きっと留学は魅力的に映るでしょう。
それでも、23年間、中学生・高校生の留学に携わり、1,500名を超える子どもたちを送り出してきた今だからこそ、お伝えしたいことがあります。
それは、
留学は、お子さまだけが頑張るものではない。
送り出す親御さんにも、大きな覚悟が必要になる。
ということです。
最初から順調にいく子ばかりではありません
パンフレットやホームページ、SNSでは、楽しそうな笑顔がたくさん並んでいます。
もちろん、それらは本当の笑顔です。
海外でしかできない経験をし、一生の友達ができ、大きく成長して帰国する子どもたちを、私はこれまで何度も見てきました。
ですが、その笑顔は、最初から何もかもが順調だったから生まれた笑顔ではありません。
英語が思うように通じず悔しい思いをしたこと。
ホームシックで涙を流したこと。
友達の輪になかなか入れず、一人で過ごした時間があったこと。
文化や価値観の違いに戸惑い、「帰りたい」と思った日があったこと。
そうした経験を一つひとつ乗り越え、自分なりの居場所を見つけ、少しずつ前を向いて歩き出した先に、あの笑顔があります。
もちろん、すべてのお子さまが同じ経験をするわけではありません。
最初からすぐに環境に馴染める子もいます。
一方で、時間をかけながら少しずつ前へ進んでいく子もいます。
どちらが良い、悪いではありません。
大切なのは、自分なりに新しい環境と向き合い、一歩ずつ前へ進んでいくことです。
だからこそ、留学中に、
「帰りたい。」
「友達ができない。」
「英語が全然聞き取れない。」
「思っていた留学と違う。」
そんな気持ちになることも、決して珍しいことではありません。
むしろ、初めて親元を離れ、知らない国で生活する中高生にとっては、ごく自然な反応なのです。
知らない国。
知らない文化。
知らない言葉。
知らない家族。
今まで当たり前だった環境が、一日で大きく変わるのです。
不安にならない方が不思議なくらいです。
だから私は、パンフレットやホームページにある笑顔だけではなく、その笑顔にたどり着くまでの過程も、親御さんに知っていただきたいと思っています。
私たちは全力でサポートします。でも、最後に壁を乗り越えるのは本人です。
もちろん、私たちは「行って終わり」の会社ではありません。
出発前にはできる限りの準備をし、現地にはサポートスタッフがおり、学校の先生やホストファミリーとも連携を取りながら、お子さまが安心して生活できるよう支えています。
困ったことがあれば、私たちも日本と現地が一緒になって対応します。
しかし、それでも最後に壁を乗り越えるのは、お子さま自身です。
英語力だけではありません。
コミュニケーション能力だけでもありません。
留学で一番大切なのは、
「もう少し頑張ってみよう。」
そう思える心です。
この気持ちだけは、どれだけ周りが支えても、代わってあげることはできません。
日本で待つ親御さんも、同じように苦しい
実は、一番つらいのは、日本で連絡を待つ親御さんかもしれません。
「毎日泣いています。」
そんな連絡が届けば、胸が締め付けられるでしょう。
「迎えに行ってあげたい。」
「ホームステイを変えてあげたい。」
「学校が合っていないのではないか。」
そう思うのは、親として当然の愛情です。
私も、これまで多くの親御さんとお話をしてきましたので、そのお気持ちは本当によく分かります。
でも、その時こそ少しだけ立ち止まって考えてみてください
もちろん、安全に関わることや、いじめ、健康上の問題など、環境を変えるべきケースはあります。
そのような時は、私たちも迷わず現地と連携し、迅速に対応します。
しかし、安全が確保されている中で、
「友達ができない。」
「ホームシック。」
「思っていた生活と違う。」
という理由だけで環境を変えることが、本当に本人のためになるとは限りません。
実際には、環境を変えたことで、さらに適応が難しくなってしまうケースもあります。
なぜなら、お子さまが苦しんでいるのは、その学校やホームステイ先そのものではなく、「新しい環境へ適応すること」だからです。
学校を変えても、
ホームステイを変えても、
また一から新しい環境に慣れなければなりません。
もちろん、状況によって判断は異なります。
だからこそ私たちは、一つひとつのケースを慎重に見極めながら、ご家族とも相談し、最善と思われる方法を一緒に考えています。
私が親御さんにお願いしたいこと
留学へ送り出す前に、一つだけ覚悟を決めていただきたいことがあります。
それは、
「どんな経験も、子どもの成長につながる」と信じることです。
もちろん、安全は最優先です。
その点については、私たちも責任を持って対応します。
ですが、安全が確保されているのであれば、
泣いた日も、
失敗した日も、
友達ができず悩んだ日も、
その一つひとつが、お子さまの人生にとって意味のある経験になるかもしれません。
親として、その姿を見るのは本当につらいことです。
それでも、その経験を乗り越えた子どもたちは、本当に大きく成長して帰ってきます。
親御さんの「心の構え」が、お子さまの力になる
もちろん、私たちは、お子さまには楽しく充実した留学生活を送っていただきたいと心から願っています。
ですが、もし途中で涙を流す日があったとしても、それだけで今回の留学が失敗だったとは思わないでください。
むしろ、その経験を「つらい留学だった」と終わらせるのか、「自分の力で乗り越えた経験」として未来につなげるのかで、お子さまのその後の成長は大きく変わります。
23年間、多くの中学生・高校生、そして親御さんと関わってきた中で、私が強く感じていることがあります。
それは、
親御さんがどっしりと構え、お子さまの力を信じて見守ってくださっているご家庭ほど、お子さま自身も早く前を向き、自分で状況を変えようとする力が育っていくということです。
もちろん、最初からそうできる子ばかりではありません。
泣く日もあります。
落ち込む日もあります。
それでも、「お父さん、お母さんは自分を信じてくれている。」
その安心感が、お子さまにもう一歩踏み出す勇気を与えてくれるのだと思います。
そして、不思議なことに、そのようなご家庭のお子さまほど、結果的に留学が実り多いものとなり、「行ってよかった」と笑顔で帰国される姿を、私はこれまで何度も見てきました。
これは決して精神論ではありません。
23年間、多くのご家庭を見守ってきた中で感じてきた、一つの共通点です。
留学は、成功だけが成功ではありません
帰国後、
「あの時は毎日泣いていました。」
そう笑いながら話してくれる子がたくさんいます。
そして、
「あの経験があったから、今の自分があります。」
そう話してくれる卒業生も、本当にたくさんいます。
留学は、毎日楽しかったから成功なのではありません。
悩んだことも、
失敗したことも、
涙を流したことも、
全部含めて、その子だけの留学です。
だから私は、「つらい経験をさせたい」のではなく、「自分の力で乗り越える経験をしてほしい」と願っています。
その経験は、英語力以上に、お子さまのこれからの人生を支える財産になると信じているからです。
最後に
留学は、お子さまだけの挑戦ではありません。
送り出す親御さんにとっても、大きな挑戦です。
不安になる日もあるでしょう。
心配で眠れない夜もあるかもしれません。
そんな時は、どうか思い出してください。
私たちは、単に海外へ送り出すことを仕事にしているわけではありません。
一人ひとりのお子さまが、留学という経験を通して少しでも成長し、その先の人生の糧にしてくれることを願いながら、この仕事を続けています。
だからこそ、良いことばかりではなく、ときには厳しい現実もお伝えします。
それは、不安にさせたいからではありません。
その現実も理解したうえで送り出していただいた方が、お子さまも親御さんも落ち着いて留学と向き合うことができ、結果として実り多い留学になることを、これまで何度も見てきたからです。
もし途中で涙を流す日があったとしても、それだけで今回の留学が失敗だったとは、決して思わないでください。
その涙の先には、お子さま自身もまだ気づいていない成長が待っているかもしれません。
そして、その成長を一番近くで支えられるのは、どんな時も変わらず「あなたなら大丈夫」と信じてくれる親御さんの存在です。
どうか、お子さまの力を信じて送り出してあげてください。
私は、その一歩が、お子さまの未来につながる大切な一歩になることを、心から願っています。
カナダ短期留学をご検討の方へ
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