カナダ留学ブログ
小林 正也
この記事の監修者
小林 正也
Masaya Kobayashi

有限会社グローバルセント 代表取締役

【歴22年以上のカナダ留学エキスパート】

2003年の創業以来、中高生のカナダ留学を中心にサポート。自身も海外での苦労と感動を経験したことから、「一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの留学」を信条とする。これまでに送り出した生徒は1500名を超え、現地の学校やホストファミリーとの深いパイプを持つ。

保有資格: 総合旅行業務取扱管理者 / RCA留学アドバイザー

モットー: 「留学を通して人生を豊かにすること」

留学中、親子はどれくらい連絡を取るべきか。

23年間、中高生の留学を見届けてきて私が思うこと

「今日はどうだった?」
「ちゃんとご飯は食べている?」
「ホストファミリーは優しい?」
「困ったことはない?」

お子さんが海外へ留学すると、こんなメッセージを送りたくなる親御さんは多いと思います。

今はLINEやWhatsAppなどで、世界中どこにいても簡単につながれる時代です。

写真も送れる。
動画も送れる。
ビデオ通話をすれば、まるで日本にいるかのように顔を見ながら話すこともできます。

本当に便利な時代になりました。

しかし、中高生の留学を23年間サポートしてきた私が、少しだけ気になっていることがあります。

それは、「便利になったことで、親子が離れきれなくなっている」ということです。

昔の留学は「覚悟」がありました

私が留学業界に入った頃は、今のように無料で連絡を取ることはできませんでした。

国際電話は高額で、本当に緊急の時だけ。
メールも今ほど気軽ではありません。

だからこそ、お子さんも親御さんも、

「しばらくは自分で頑張る。」
「何かあっても、まずは自分で考える。」

そんな覚悟を持って送り出していました。

もちろん寂しかったと思います。

でも、その「離れる時間」が、お子さんを大きく成長させていました。

今は、親がすぐ隣にいるような留学になってしまうことも

今では、成田空港で「頑張ってね!」と送り出したその日のうちに、

「着いたよ!」
「ファミリーと会ったよ!」
「ご飯があまり美味しくない。」

そんな連絡が届きます。

数日後には、

「友達ができない。」
「寂しい。」
「帰りたい。」
「ホストファミリーがあまり話してくれない。」

そして親御さんからは、

「今日はどうだった?」
「ちゃんと食べてる?」
「ファミリーはどう?」

そんなやり取りが毎日のように続くことも珍しくありません。

もちろん、それだけお子さんが大切だからです。

心配になるお気持ちは、私も十分理解できます。

でも、その相談相手は本当に日本にいる親でいいのでしょうか

困ったことがあった時、本来であれば、

ホストファミリーに相談する。

学校の先生に聞く。

現地スタッフに助けを求める。

そんな経験こそが、留学で身につく大切な力です。

しかし、日本のお父さん、お母さんへすぐに相談し、

「こうしたら?」
「私が学校へ連絡してあげようか?」
「ファミリーに伝えようか?」

という流れになってしまうと、お子さんは「まず自分で考える」という機会を失ってしまいます。

親が悪いわけでも、お子さんが悪いわけでもありません。

便利な時代だからこそ、自然とそうなってしまうのです。

留学の目的は何でしょうか

英語を学ぶことでしょうか。

海外を楽しむことでしょうか。

もちろん、それも大切です。

でも、多くの親御さんが留学を選ばれる理由の一つに、

「自立してほしい。」
「一回り成長して帰ってきてほしい。」

という願いがあるのではないでしょうか。

もし、その願いがあるのであれば、お子さんが困った時こそ、自分で考え、自分で行動する機会を残してあげてほしいのです。

親が我慢することも、留学の一部です

実は、一番大変なのはお子さんではなく、親御さんかもしれません。

「今すぐ助けてあげたい。」

「何とかしてあげたい。」

そう思うのは当然です。

私も同じ親として同じ気持ちになります。

だからこそ、「信じて待つ」ということは、とても勇気がいることなのです。

でも、その時間がお子さんを成長させます。

私が23年間で感じていること

これは統計ではありません。

23年間、多くの中高生の留学を見届けてきた中で、私自身が感じていることです。

親子の連絡が必要以上に多くないお子さんほど、現地で友達を作ろうとし、自分からホストファミリーに話しかけ、困った時には先生や現地スタッフへ相談するようになります。

もちろん失敗もします。

悔しい思いもします。

寂しくて涙を流すこともあります。

でも、その経験があるからこそ、「自分で乗り越えられた」という自信につながります。

そして、その自信は帰国後も残り続けます。

出発前に親子でルールを決めてください

私は留学前に、ぜひ親子で話し合っていただきたいことがあります。

例えば、

  • 連絡は週に何回にするのか
  • 困った時は、まず誰に相談するのか
  • 緊急ではない悩みは、まず現地で解決を試みること
  • 本当に困った時は、現地スタッフや学校、そして私たちを頼ること

こうしたルールを決めておくだけでも、お互いが安心して留学生活を送ることができます。

最後に

私は、親子でたくさん連絡を取ることが間違いだとは思いません。

親御さんと話すことで安心し、前向きになれるお子さんもいます。

そのような場面ももちろんあります。

ただ、自立や成長を留学の大きな目的とするのであれば、「見守る時間」も留学の大切な一部です。

お子さんが海外で一人頑張っている間、日本でお子さんを信じて待つこと。

それは、お子さんだけではなく、親御さんにとっても大きな挑戦なのだと思います。

留学は、お子さんだけの挑戦ではありません。

親御さんにとっても、「子どもを信じて送り出す」という、大切な挑戦なのです。

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