カナダ留学ブログ
小林 正也
この記事の監修者
小林 正也
Masaya Kobayashi

有限会社グローバルセント 代表取締役

【歴22年以上のカナダ留学エキスパート】

2003年の創業以来、中高生のカナダ留学を中心にサポート。自身も海外での苦労と感動を経験したことから、「一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの留学」を信条とする。これまでに送り出した生徒は1500名を超え、現地の学校やホストファミリーとの深いパイプを持つ。

保有資格: 総合旅行業務取扱管理者 / RCA留学アドバイザー

モットー: 「留学を通して人生を豊かにすること」

【保存版】カナダ短期留学にお薬を持っていくときの注意点

短期留学が近づいてくると、持ち物の準備で「日本で飲んでいる薬はどうやって持っていけばいいの?」と迷われる保護者さまも多いのではないでしょうか。

特にお子さまが未成年の場合、現地で体調を崩したときにきちんと対応してもらえるかどうかは、保護者さまにとって一番気になるところだと思います。今回は、カナダへ4週間未満の短期留学をされる方に向けて、常用薬の持ち込み方や必要な書類、気をつけていただきたいポイントをまとめました。

なぜ「お薬の証明」が大切なのか

まず知っていただきたいのは、これは単なる形式的な手続きではなく、お子さまご自身を守るためのものだということです。

  • 入国審査(イミグレーション)でスーツケースやバックパックを開けられた際、その薬が何のためのものか説明できる書類がないと、その場で没収されてしまうことがあります。せっかく持ってきたお薬が、現地で使えなくなってしまっては大変です。
  • 万が一、滞在中に体調を崩して現地のドクターにかかることになった場合、日本でどのような薬を、どのくらいの量、どのような症状のために使っていたのかが分からないと、正しい診断や治療につながらないことがあります。

実際にこんな例がありました。他社さまを通じて短期留学に参加されていた生徒さんで、首まわりの湿疹がひどく、学校の看護師さんから「ステロイド系のお薬を使ってよいか」と確認の連絡をいただいたことがあります。このとき生徒さんは小さなチューブに入ったステロイド剤を持ってきていたのですが、成分や濃度がわかる表示がなかったため、現地の看護師さんも判断に迷い、結果として十分な効果を得られなかったということがありました。

「小さなことだから大丈夫」と思わず、事前にひと手間かけておくことが、お子さまを守ることにつながります。

カナダへの薬の持ち込みに関する基本ルール

カナダの税関(CBSA)およびカナダ保健省(Health Canada)は、海外から個人が薬を持ち込む際について、次のような考え方を示しています。

  • 持ち込みが認められるのは、あくまで本人の治療のための個人使用分に限られます。
  • 数量の目安は「治療に必要な1回分の量」または「90日分」のうち、少ないほうの量です。4週間未満の短期留学であれば、通常はこの範囲に十分おさまります。
  • 薬は本人が自分で携帯して持ち込む必要があります。郵送での持ち込みは、原則として認められていません。
  • 入国時には、係官から求められた場合に薬の内容を申告できるようにしておく必要があります。

麻薬や向精神薬に分類される成分を含むお薬(一部の咳止め、睡眠薬、ADHD治療薬など)をお使いの場合は、通常の薬とは異なる特別な手続きが必要になることがあります。該当する可能性がある場合は、渡航前に必ず処方医または薬剤師にご相談のうえ、私どもにもお知らせください。個別に確認いたします。

事前に準備しておきたい書類

1. 薬の内容がわかる英文の証明書

最も重要なのが、この証明書です。以下の内容が、できるだけ英語で明記されているものをご用意ください。

  • 薬剤名(できれば一般名・成分名も。商品名だけだと海外では通じないことがあります)
  • 用途(どのような症状・病気のための薬か)
  • 用法・用量(1回の量、1日の回数など)
  • 処方した医師名・医療機関名

この証明書は、かかりつけの病院や薬局に英文での発行をお願いすると準備しやすくなります。「留学のため、海外の税関提出用および緊急時の医療機関提出用に必要」と伝えていただくとスムーズです。

2. 処方箋のコピー

処方薬をお持ちになる場合は、処方箋のコピーも合わせて携帯することをおすすめします。

3. 持病がある場合は医師の診断書(英文)

アレルギーや持病があり、緊急時に特別な配慮が必要な場合は、その内容を英文でまとめた診断書も準備しておくと安心です。

薬の持ち方で気をつけたいこと

  • 薬は購入時・処方時のままの容器や包装で持っていきましょう。他の容器に移し替えると、成分の確認ができず、持ち込みを認められないことがあります。
  • 粉薬は、海外では成分の確認がしづらく、疑いを持たれることがあります。錠剤やカプセルなど別の剤形に変更できないか、事前に医師・薬剤師にご相談ください。
  • 複数の薬を1回分ずつ一包化されている場合も、事前に薬剤師にご相談のうえ準備されることをおすすめします。
  • 必要以上に多い量を持っていくことは避け、滞在期間に見合った分量にとどめましょう。

出発前チェックリスト

  • [ ] 薬の英文証明書(成分名・用法用量・処方医名を記載)を用意した
  • [ ] 処方薬は処方箋のコピーも携帯する
  • [ ] 薬は本来の容器・包装のまま持参する
  • [ ] 持病がある場合は英文の診断書も準備した
  • [ ] 麻薬・向精神薬に該当する可能性がある薬は事前に確認した
  • [ ] 証明書・処方箋は預け荷物ではなく、手荷物に入れて本人が携帯する

お薬に関するご判断について

お薬をどのように準備し、どのくらいの量を持っていくかは、最終的にはかかりつけのお医者様とご相談のうえ、保護者さまにご判断いただく事項となります。持病やアレルギー、服用中のお薬について気になる点がございましたら、渡航前に必ずかかりつけ医にご確認ください。

私どもグローバルセントでは、事前にお伺いしたお薬や健康に関する情報を、現地スタッフやホームステイ先へきちんとお伝えすることはできますが、お薬の要否や量についての医学的な判断や、それ以上の対応をすることはできません。その点はどうぞご理解いただけますと幸いです。

なお、持病やアレルギーなど、現地で特別な配慮やサポートが必要な場合は、必ずお申し込み前に私どもまでお知らせください。受け入れ先の学校やホームステイ先の体制によっては、事前のご相談が必要な場合がございます。

厚生労働省の情報もあわせてご確認ください

医薬品の持ち込みに関するルールは、渡航先の制度改正により変更されることがあります。最新の情報は、厚生労働省のホームページでもご確認いただけます。

厚生労働省「海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて」

最後に

短期間とはいえ、大切なお子さまが日本を離れて過ごす留学です。「もしも」のときに、正しく必要な対応を受けられるよう、出発前の少しの準備が安心につながります。

常用しているお薬がある場合は、どんな些細なことでも構いませんので、お申し込みの際やお荷物の準備を進める中で、ぜひ私たちにもお知らせください。学校やホームステイ先への事前共有も含めて、一緒に準備を進めてまいります。

その他、ご質問等ございましたら、いつでもお気軽にご相談下さい。

感謝を込めて。

グローバルセント 小林

本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。制度は変更される場合がありますので、渡航直前に最新情報をご確認ください。

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